ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

子連れオーランド

オーランドといえば、ディズニーやユニバーサルスタジオが有名だが、残念ながら我が息子の身長では乗れないアトラクションが多く、ついでに我が夫は「ミッキーってネズミに耳が2つついてるやつだよね」という感じなので(ネズミはそもそも耳2つです)、この春休みはKennedy Space Centerに行くことにした。

 

KSCはちょっと僻地にあるので(スペースシャトル飛ばすくらいだし)、あまりいいホテルが近場になく、生まれて初めてAirBnBを使った。ただ、どうしても他人の家を使うというのは抵抗があってぐちゅぐちゅ言っていたら、夫がコテージを見つけてくれた。

 

結果的には大正解。いわゆるアメリカっぽいだだっ広い一戸建てで、オーナーは元NASAのエンジニアというミーハー精神をくすぐるおまけ付きだった。

 

めぼしいレストランも近くにないし、そもそもアメリカにあまり食事を期待しちゃだめなので笑、特に子連れにはキッチン付きがおすすめだ。そういう意味では、AirBnBはぴったり。今回はコテージということもあり、普段狭い狭い狭い(しつこい笑)寮に住んでいる我々にとって、ただ広いというだけでも特別感を与えてくれた。

 

そして、、、KSCは本当に素晴らしかった!ディズニーに現実離れした夢があるとしたら、ここには現実の夢がある笑 本物がどかーーーんと置いてある感じがアメリカっぽいのだが、展示として、本物に出会う前に、開発のエピソードや実際に使われたときの映像など、先にムービーを見る仕組みになっている。だからこそ、あぁ、これが○△%◇なのか!!!と興奮も高まる。完全に乗せられた笑

 

息子は暗い部屋が怖いようで戸惑っていたが、もともとスペースシャトルが大好きなこともあり、いつもより早くこの新しい場所になじんできていた。3Dムービーを見たら "we are on the moon"と言って、自分も月に行ったと思いこみ、劇中のアクシデントにハラハラして"I wanna go back to Orland!"と半泣きになっていた。というか、映画で使われている単語、結構難しかった(少なくとも私には)のに、聞き取れてるのすごい、、、さすが帰国子女。ちなみに私は、重力変化体験マシーンに乗ったとき、リアルに想像しすぎて、無意味に酸欠になった笑

 

Meet the Astronautというイベントもあり、本物の宇宙飛行士ともお話できて感激だった。普段は全くアメリカンジョークを理解できず教室でも一人ぽかーんとしているが、この日は宇宙レベルのユーモアのセンスにやられた笑 宇宙飛行士に会えたからなのか、息子はスペースシャトルの模型だけじゃ満足せず、宇宙飛行士のフィギュア付きの大型セットを欲しがり、Astronautの発音があまりにもネイティブだったので、お土産に買ってしまった。

 

唯一トリッキーなのは交通手段で、レンタカーなしで行くのは難しい。ところが、国際免許証の期限が切れていたので、このままではレンタカーは借りれない。マサチューセッツで免許取ればいいやと思っていたところ、最近の法改正で、居住期間が1年未満の場合は自動車免許取得のための試験受験資格がなくなった。困った。

 

ということでレンタカー会社と交渉したところ、プロの翻訳家が訳した書面があればいいということだったので、友人にお願いして作成。これを持参したところ、公証が必要だとか何とか云々。理屈はよくわからないがとにかく借りれない。ついでに、日本人だと言っているのに中国語もわかるでしょ的な感じで中国語の申込書のようなものも見せられた(漢字から察するに全く関係ない書類だったと思う)。

 

が、さすが観光地。レンタカー会社は複数ある。回し回されたあげく、最終的にゴーサインを出してくれた会社が現れた。とりあえずは一件落着。次帰国したときは国際免許証を取り直そう。。。が、住民票もうないけどできるのかな、、、

 

KSCの翌日は、NASAが環境保護団体と協力して保存している自然保護地区に行き、ワニや野鳥を見たりした。きれいなビーチもあり、そこでランチを食べたりしたのだが、3月下旬フロリダ、まだ海に入るのは寒すぎだった。息子は波に大興奮で、何度も波打ち際を行ったり来たりするだけだったのでよかったが(とはいえ、たまに足をすくわれて転び、最終的にはどろんこまみれ)、なんでアメリカ人はこんな冷たいのに平気でずかずか海に入っていけるのか全く理解不能。人種の差って、ここまであるのか笑

 

この自然保護地区に来る日本人はあまりいないようで、"where are you from?"と聞かれて”Japan"と答えたら、こいつは一体何語を話しているんだみたいな反応で、私の発音がそこまで悪かったのかと思い、日本から来た日本人で、今はボストンに住んでいると長めに説明したところ、「あぁ、アメリカの外の国ね。日本人に会ったのって30年ぶりくらいかしら。」と、何とかわかってもらえた。はい、アメリカの外から来ました。。。笑

 

すっかりNASAファンになった私たちは、NASAのロゴの入ったパーカーをそれぞれ着て、雨がしとしと降るどんより空のボストンへと帰途についた。