ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

ボストンとシカゴ~食文化と交通網

ボストンもシカゴも「寒い寒い」と言われることで共通するが、違いも色々ある。初めて住んだのがボストンだったこともあり、「アメリカ生活」=「ボストン生活」と考えがちで、シカゴでの同じアメリカとは思えない生活に、逐一戸惑ったりやたら感激したり忙しい笑

 

まずシカゴは都会だ。人が多い。だから競争も激しいのかレストランのレベルが高い。シーフードおいしいぶってて全く新鮮じゃなく生臭いボストンと次元が違う。学生が多過ぎで、人の入れ替わりも激しいボストンでは、食文化が育たないのだろうか。

 

シカゴはディープディッシュピザという、クリスピーピザとは一線を介した、生地が分厚いピザが有名だが、あんなオイリーなピザでお腹いっぱいにするのはもったいない。イタリアンのレベルが高いので、クリスピーピザを頼んだ方が釜から出てきて美味しいし、イカ墨のリングイネにホタテやロブスターがのっているパスタは、色も綺麗で本当においしかった。茹ですぎのパスタを「アルデンテ」といって出してくるボストンとはレベルが違う。

 

そしてシカゴといえばステーキ。美味しい。日本でだってアメリカ牛ステーキがあるくらいなんだから、アメリカで食べても本来美味しいはずだ。が、ボストンではそうでもなかったのは、おそらく流通の関係だろうか。シカゴは歴史的に交通のハブになっていることもあって流通がいいのか、野菜や果物もボストンより新鮮で美味しい。

 

シカゴはこんな美味な都会なのだが、問題は治安。勤務先でも午後7時以降は深夜扱いというのは驚きだった。ボストンも南の方は決して治安はよくないのだが、例えば夜9時に電車に乗っても、シカゴのようにマリファナが車内に蔓延しているということはなかった(ボストンでも駅前はマリファナの匂いしたけど)。シカゴでもダウンタウンを歩いている限り身の危険は感じないが、如何せん前評判が悪いので、身構えてしまう笑 

 

シカゴでは、電車よりバスの方が安全といわれており、理由は「電車は誰でも乗れるが、バスは運転手がチェックしている。それに無賃乗車できない」とのことだ。なるほど。

 

交通網は、シカゴの方が網羅的で便利ではあるが、ボストンよりトラブルが多い。あまりに不規則かつ予想の範囲外で、あのGoogle map様もフォローできないくらいだ笑 時刻表もないから、ただひたすら現場の判断が求められる。電車の行き先変更は日常茶飯事(乗ってたら終点が変わるというのは異国の地では不安すぎて本当に迷惑)。この前は「lost electricity」などとアナウンスがあった後、電車が止まった。え、、、電車で電気なくなるってどういうこと。。。途中で止まられてもどうしたらいいの。。。こんなこと、ボストンでは一回もなかった。

 

ついでにシカゴは高層ビルが多いので、GPSが機能しない。これはUberやLyftという配車サービスを使う際の待ち合わせで致命的になる。ちゃんとそこにいるのに、うまく待ち合わせできずキャンセルされ、さらにキャンセル料も取られるということになりがちなので(既に何度も経験)、GPSに頼らず地図自体を読み解き、また勇気を持ってドライバーに電話して待ち合わせする必要がある。

 

とはいえ、電車が時間通りに来ない、汚い、臭い、座席がプラスチックで硬くて痛い、それにとろい(夫が走った方が速いのでは笑)、、、というのはボストンもシカゴも同じで、日本にはかなわない笑