ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

子連れマイアミ旅行

今となってはコロナ真っ盛りで旅行するのも憚られる場所となってしまった、マイアミ。去年の冬休み、寒い寒いシカゴから、かんかんと照る太陽を求めてマイアミに行った。当時はコロナも何もなかったので、今振り返ってみると、何だか10年くらい前の出来事だったような気もする。

 

マイアミには、プエルトリコに寄ってから行った。シカゴはマイナス20度、プエルトリコはプラス30度、マイアミはプラス25度ということで、プラスとマイナスが同じ国の中でこうも逆転するのか、という気温差だった。そしてマイアミは湿度がものすごく高く(確か90%だった)、プエルトリコよりも暑かった。本当に暑かった!

 

というのは一日目だけで(笑)、ビーチを楽しみに来たのに雨が、、、この湿度といい、本当に乾期なのだろうか、というくらい雨が降った。旅行は天気に振り回されますね。天気で気分も変わるし。考えてみれば、天気予報は未だに当たらないし、天気ってかなり偉大。(笑)

 

一日目は期待どおりの天気だったので、半日だったけどビーチで遊べた。出だしが遅れてしまったのは、レンタカーの手続きに2時間以上かかったからだ。2時間立ちっぱなしはきつい。予約はもちろんしていたが、ハイシーズンだったからか完全にスタッフの数が足りていない、、、というか多分数としては足りてるんだけど、とにかく分業しすぎてて一人一人が自分の狭い役割しかやらない(アメリカでよくみる光景)、、、チェックイン用タッチパネルとか導入していて効率的かと思いきや、車の受け渡し係が一人しかいなくて結局効率が悪すぎる、、、息子が車好きで、車を見ているだけでも飽きないのが救いだった。さすがマイアミ、レンタカーでもベンツ、ポルシェなど高級車の行列!

 

とにもかくにも、ビーチに到着して一安心。いわゆるマイアミのビーチは人工だし、パーリーピーポー(!)がたくさんいて子連れにはちょっと、と思っていたので、ノースマイアミのビーチに行った。小さいビーチだったけど、水は綺麗だし静かで、そして駐車場がたくさんあるので(これ大事!レンタカー混み混み状況からわかるように、マイアミのダウンタウンやビーチには車が溢れており、駐車場見つけるのは相当困難)、子連れにはオススメだ。

 

夫と息子が、砂浜で何やら作っていたので近づいてみると、小高い丘がいくつか連なっている。なんと、それはNBA選手だった。まぁ、筋肉隆々(笑)。ドウェイン・ウェイドという選手で、シカゴ出身でマイアミ・ヒートで活躍した選手なので、まさにシカゴからマイアミに来た我々にぴったりということらしい。

 

二日目は、エバーグレーズ国立公園に。晴れたかと思ったら雨が降り、もうやばいかな、帰ろうかと言っていたら青空が現れたりして、どっちつかずの天気だった。

 

が、エバーグレーズ、とにかくワニいすぎ(笑)。雨降ったからなのかな。オーランドでもワニを見に行ったけれど、比じゃない。しかも近い。でもワニに近づきすぎると、どこからともなく公園の係員がやってきて、「5フィート離れて!」と声を掛けられる。コロナは他の人と6フィート離れるように、というのが基準なので、ワニとの方が近くていいということか(笑)。あの尖ったでっかい歯のある口に噛まれたら終わりだな。なお、ワニは別に人間を食べないらしいが、身の危険を感じると人間にも攻撃して噛みつくらしい。右腕を骨ごと飲み込んでしまうのだとか、、、うぉ。

 

最大のエンターテイメントはエアボート。湿地の中をエアボートで駆け抜けて、ずぶ濡れになる。息子大興奮。親も大興奮。めちゃめちゃ気持ちいい!気に入りすぎて、3日目もエアボートに乗ったのだが、違う会社のを試したらこちらは微妙。なんせスピードが遅すぎる。行くならぜひEverglades Arigator Farmへ。

 

このEverglades Arigator Farmには餌付けショーなどもあり、ワニ見すぎてワニ皮の財布が欲しくなってしまうくらい(笑)、ワニまみれになることができる。

 

ワニはそんなに賢くないみたいで(笑)、ネズミの匂いがすると、口を大きく開けたままただただひたすら待機している。全然動かない。スタッフがネズミを投げると、口を閉じるけれど、キャッチしていない(笑)。頑張れ、ワニよ。

 

ワニの肉を使ったハンバーガーも売っていたが、さすがに食べる気にはなれず、、、ニューオーリンズでは、ワニ肉のホットドッグが有名だが、確か豚か鶏肉とミックスしていたと思う。職場の上司がニューオーリンズ大好きなので、一度シカゴのニューオーリンズ料理のお店に行ってこのソーセージを試してみたが、別に普通だった(笑)。ワニでも何でもミンチにしたら多分一緒!(笑)

 

あと知らなかったのは、Aligatorとcrocodileの違い。口の形で見分けるそうだ。そして、crocodileの方が、Aligatorより獰猛らしい。Aligatorだから近付いてもいいのかな(まぁ5フィートまでだけど)。なお、crocodileの革の方が綺麗らしく、Arigatorの革製品よりも高いらしい。ハーバードロースクールのマスコットは、その安い方のAligator(=a litigator)だけど。(笑)

 

3日目は、動物園に行った。予約制の動物園で、ツアーを申し込まないと入れないのだが、ツアーガイドさんは、もう心から動物を愛しています(もちろんベジタリアン)、という感じの人で、人間とも話すけれど、動物とずっと会話している感じの人だった。本当に通じ合っているようにみえた。動物園でガイドさんの解説を聞く、というのはあまり経験がなかったので、こういう人に解説してもらえるのは、すごく貴重な機会だった。

 

あとこの動物園で面白いのが、例えばライオン。普通の動物園は、ライオンがいても種類は一種類で、いても一匹か二匹。ここの動物園は、ライオンが何種類も、何匹もいる。ライオンの種類の違いなんて、今まで考えたことなかった。

 

一番のお気に入りは、トラと黒ヒョウ。この二匹は何かがきっかけで仲良くなったらしく、別々の場所にいたところをスタッフの計らいで同じ場所で飼うことになったらしい。私たちが見学したときは、重なりあいながら仲むつまじく寝ていた。かっこいい系がかわいいとぐっときます(笑)

 

最後のお楽しみは、動物との触れ合いコーナー。息子も、怖がりながらも蛇を首に巻き、カメラを向けると、モデルのようにニッコリ笑顔を披露してくれた。蛇といっても何種類もいたので、息子は「kids size」の一番小さい蛇を選んでいた。猿や鳥などもいたが、動きすぎて私もちょっとびびってしまい(笑)、蛇に落ち着いた。フンを被ってしまった人もいたが、そこはご愛嬌(=私じゃなくてよかった(笑))。

 

その後、天気もまぁ持ちそうだしもう一度エアボートに乗りたいと、エバーグレーズへ。前日と違う入口から公園に入ると、また全然別の場所に来たような印象で、エバーグレーズすごい、ほんと広い!来てよかったなーーー!と感嘆。まぁ2回目のエアボートはしょぼかったけれども(笑)。

 

ワニばっかり見ていた前日と違って、トレイルに羽を広げ続ける鳥がいたりして、あまりに固まって動かないので、羽広げたまま死んじゃったんじゃないぁと思っていたら、帰り道に再び発見すると今度は羽をちゃんとしまって草をつついており、よかったよかったと、安心して帰った。あの鳥は、羽を広げて何してたんだろうか。威嚇?それとも羽を乾かしていたのだろか。。。

 

そして最終日。きました、どしゃ降り。もう一度ビーチに行くことは諦め、Frostという科学館に遊びに行くことに。

 

ここが、めちゃくちゃよかった!雨降ってくれなかったら行けなかったから、これもなにかのご縁。ここぞ、子連れマイアミ旅行、必須の目的地。

 

朝一番から行ったので、特に最初の方は空いており、息子も自由に走り回って大興奮。息子が走るのにあわせて色が変わったり、スクリーンに自分の映像が映し出されて恐竜から逃げたり。他の惑星や月の重力を反映したブランコのようなものや、ガリレオが考案した実験道具なんかもあった。

 

砂場も単なる砂場ではなく、上から光があてられていて、色別標高図になっている。うまく説明できないが、高い山を作ると、標高線が山に映されて、高いところは赤色、低くなるにつれてオレンジ、黄色、黄緑色、、、となり、一番低いところは水色が投影されている。

 

自分の遺伝を調べるセッションもあり、親子で参加して、親指の形はパパとママどっちから受け継いだか、などを調べた。私も知らなかったのだが、髪の毛や目の色など、見た目だけじゃなくて、特定の物質を「にがい」と感じたり「甘い」と感じたりするのも、優性遺伝と劣性遺伝があるそうだ。4歳の息子が「からい」と言っていても実際どれだけ辛いのかよくわからないが(苦い、と言いたかったのかも)、遺伝がわかって改めて私たちの子どもなんだなぁと。愛おしい。

 

プラネタリウムに行った頃にはもうお疲れだったらしく、息子は星の降る中すやすやお昼寝。ついでに夫も口開けて大殿籠もっていらした(プラネタリウムの性質上、暗い中で上を見上げているので仕方ない(笑))。

 

マイアミはグルメで有名だが、有名なお店はダウンタウンやビーチにあり、駐車場がなかなか見つからないので、ちょっと郊外で食べた。ペルー料理に行ったとき、日本から来たと言うとスペイン語で話しかけられて、困った顔をしていたら、どうやらペルーには日系人が多いので、スペイン語もわかると思ったらしい。あぁ、なるほど!ペルー系日系人と間違われるというのは、発想もしなかったが面白い。ついでにめっちゃペルー料理おいしい!セビーチェ!!

 

キューバ料理もどんなもんかと思っていたら、普通に超おいしいステーキが出てきた。アメリカらしいピザも食べたりしたが最後は胃に優しいベトナム料理にした。どのレストランも、ちょっと検索して行ってみた、という感じだったが、どこも美味しくって感激。シカゴはともかくボストンでこれをやると悲しいかなほぼハズレなので、マイアミのレベルの高さが身にしみる。

 

とはいえ、これは夕飯の話。お昼ご飯は、エバーグレーズでのトレッキング中だったりビーチで食べたりしたので、安定のSubway。安定しすぎていて、結局滞在していた期間毎日Subwayだった。こんなにSubway食べたのは人生で初めてだ(笑)。そして毎日同じような時間に買いに行っていたので、シフトに入っている店員さんも同じで私たちのことを完全に覚えていた。私は毎回Turkey Breastで、夫も最初はずっとRoast Beefにしていたが一度注文を変えたところ、それでもRoast Beefが出てきた。これぞ現地交流。

 

キーウェストもマイアミの観光地として有名だが、我が家は息子が長時間ドライブに耐えられないだろうということと、どうやらそもそもドライブメインであまり子どもがそこで遊ぶ、という感じでもなさそうだったので今回は行かなかった。

 

もう少し子どもが大きくなったらダウンタウンやビーチも含めて、もう一度マイアミに行ってみたい。マイアミで蔓延しているコロナも、どうか早く収束しますように!