ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

子連れナイアガラ

ハーバードのオリエンテーションが終わった後、ずっと行ってみたかったナイアガラの滝に行った。アメリカに来てから初の家族旅行で、滝を挟んでカナダ側にも行くので国境も越える、ということでビザの観点からも不安だったが(私は政府スポンサーのJ-1ビザなので、色々と制約がある)、まぁ結局何とかなるものだ。

 

フライトは直行便がとれず、ニューアークで乗り換えたが、電車の乗り換えとほぼ同じ感覚で、思っていたよりあっさりだった。なお、子どもの飛行機への興奮は、飛行機に乗る直前がMaxで、乗ってしまうと、飛行機に乗っているかどうかわからないため、要注意(むしろ窓から見える他の飛行機を指差して、飛行機乗りたかったーーー!と泣かれる)。

 

現地での移動は、ようやく使い慣れてきたウーバー。チャイルドシートがないということで、もめたりもめなかったり。もう間に合わないけど、次回のために、Amazonでポチッと持ち歩き可能なチャイルドシートを購入。

 

ホテルは軽井沢の万平ホテルのような雰囲気で、ほっとする。そして、何かごうごうと音がずっと聞こえる、、、あ、ナイアガラの滝!!滝から徒歩圏内のホテルとはいえ、こんなに滝を感じられるとは思っていなかった。

 

そんなこんなでだんだん耳も慣れてきたが、滝に近付いたときのインパクトはものすごかった。まず、物理的にびしょ濡れ。カッパみたいなものが配れるが、防御力不足。若者は果敢にさらに滝に近付いていくが、結局仙人の修行状態になっていた。東洋西洋問わず、行き着く先は同じ。笑

 

そして、音。息子はご多分に漏れずぎゃん泣きだったが、まったく泣き声が聞こえない。当初は、マイナスイオン~♪などと呑気に考えながら両手を広げ、目をつぶって何かを上から浴びたりしていたが、危険しか感じないほどの凄まじい音に、思わず目をかっと開かざるを得なかった。

 

滝が落ちてくるところよりも、水が集まって吸い込まれるように流れていくところの方が、見ていて怖かった。ナイアガラの滝に落ちて、奇跡的に生き延びた男の子がいたそうだが、奇跡にもほどがある。本当に助かって良かった。他にも、ワインの樽に入って滝から落ちてみた(こちらは意図的)おばあさんもいたようだ。

 

アメリカ側よりもカナダ側からの景色の方がいいという噂だったので、徒歩でカナダへ。

 

アメリカからの出国は単に扉の反対側に行くだけ。あまりにあっけないが、横の看板に「再入国できないかもしれない」的な脅し文句が並べられており、私の不安をあおってくる。が、夫は至って呑気で、国境の橋を渡りながら、家から持参したバスケットボールをドリブルしながら、「真のcross boarder=baller」などと訳の分からないことを言っていた。

 

国境から眺めるナイアガラの滝はとても雄大で、先ほどと比べてもちょうどいい距離感(笑)。カナダ側からの景色も確かによかったが、国境にいるというそれ以外特に理由はないものの、何となくのワクワク感も含め、私はこの景色一番好きだった。なお、風で私の帽子は国境のどこかに飛んでいってしまった。

 

カナダ側は、アメリカ側(全体的に国立公園になっている)と比べて商業的で、3歳児にはまだ早い感じだったため、ジェラートだけ食べてアメリカ側に戻った。最大の不安だった入国審査も問題なく、無事アメリカに帰「国」することができた。

 

なお、ナイアガラ付近で一番おいしかったのは、フードトラックで買ったインドカレーだった。インドカレーは、どこで食べても裏切らない、最高のレシピだ。