ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

試験勉強 ~2018年秋学期

ハーバードロースクールの試験は大きく分けて3つある。①3時間の一斉試験、②8時間の家で解く試験、③レポート、であるが、どれもそれぞれ大変である。

 

①3時間の試験は、とにかく時間が足りない。ケネディスクールでは、英語が母国語でない学生の試験時間を+30分とする制度があるそうだが、ロースクールにはそんな素敵な制度はない。私が受けた試験は9問あり、最後の政策に対する意見を問う質問は明らかに時間切れで、とにかく思いつく幼稚園児レベルの単語を羅列した(賛成するより批判する方が楽なので、I do not thik it is a good idea.  It is bad because...  It is also bad because...とひたすら羅列した笑)。友人が受けた試験は、問題文だけで45ページあったそうで、3時間では問題文読むだけで終わってしまいそうだ。

 

困ったのは上の②の家でやる8時間の試験で、息子がいると試験どころではないため、夫にお願いして8時間家を空けてもらった(アウトレットで買い物して帰ってきたので、それはそれで楽しんでいるようでよかった)。そんなに英語もできない私にとっては、8時間の試験でも時間切れだった。終わった後は、もうどっと疲れて、肩の荷がおりるどころかさらに荷が積まれた気分だった。夫は、そんな私を、まだ試験あと1つ残っているのに、気分転換だといって、ボストン・セルティックスの試合に連れて行った。セルティックス圧勝だったが、写真に映っていたのは幽霊みたいな私。眉毛ない。笑

 

③は、私が履修していたのは毎週レポートを提出するというタイプのゼミだったので、日々(より具体的には毎週水曜深夜)は大変だったが、試験期間は何もしなくていいという意味ではありがたかった。とはいえ、毎週大量の課題を読みレポートを書くというのはなかなかきつく、特に教授からもレポートに対するコメントなどはもらえないので、太平洋をひたすら平泳ぎで泳ぎ続けるような感じで、しかも結局どこに着いたかわからない、という気分だった。

 

とはいえ、まぁさすがに単位落とすことはないだろう(というのも、failの評価をつけた教授はその理由をアドミニオフィスに説明せねばならず、大抵の教授は、そんな面倒なことするくらいであれば単位をくれるからだ)、ということで、そんなに切り詰めて勉強せず、クリスマスイベントに参加したりしていた。

 

が、試験直前の土日に夫が40度の高熱、土日だから保育園もなく、息子はエネルギー余りまくり、ということで、文字どおり全く勉強できなかった。もちろん理論的には息子が寝た後に勉強できるが、いやいや一日中3歳児と体動かして遊んだら、そして真っ暗な部屋で添い寝して寝かしつけしたら、そりゃぁもう気付いたら朝です。。。(笑)

 

そんなこんなで意外に焦ったが、図書館は朝一に行かないと席はないし、そもそももう毎日氷点下で外に出るのは億劫だったので、結局家で勉強することにした。

 

が、さすがハーバードロースクール。試験勉強へのサポートがすばらしく、何だかんだちょくちょくロースクールに行くことになった。

 

お気に入りはチェアマッサージ。普段は有料のマッサージを無料で受けられる上、ちゃんとご飯も食べましょう、ということでサンドイッチのタダ券もくれる。ただ、私の肩こりは日本にいる頃からの重症なので、「この程度じゃ治らないから」と言い放たれた笑。

 

試験勉強に必須のポストイットや蛍光ペンの配布(ロースクールは未だペーパーベースの勉強が主)だけでなく、お菓子やコーヒーもはちろん、「睡眠は試験成功の鍵」、ということで目隠しと耳栓、神経を落ち着かせるハーブティーなどのリラクゼーショングッズ、乾燥対策のボディクリームにリップクリームなどが配られ、あぁこういうのに授業料が使われているのかと、感無量(笑)。

 

その他、もちろんメンタルケアも充実しており、万全のサポートだった。また、過去問がオフィシャルサイトにまとめられており、ビジネススクールやケネディスクールと比べて、試験対策もしやすい。他のスクールよりも、いわゆる試験、という感じだからかもしれない。

 

試験後は、仲のいい友人たちとチャイナタウンで打ち上げ!アメリカで初めて「(まぁまぁ)安くて(まぁまぁ)うまい」を発見した。