ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

コバ遺跡 ~カンクンその3

カンクンにはマヤ文明の遺跡がたくさん残っており、中でも世界遺産のチチェン・イッツァとトゥルム遺跡は有名だ。が、我が家にはかわいいかわいい怪獣さんがいるため、バスで3時間かかるチチェン・イッツァは即却下、トゥルム遺跡は規模小さめで良さそうだけど海水浴がウリとのことで、帰り道砂だらけになるおそれにより却下(海水浴ならホテルのプライベートビーチで十分)。

 

ということで、コバ遺跡に行くことに決定。ジャングルに埋もれていて発見が遅れたといわれているのも頷ける、本当に奥まったところにある遺跡で、そして実は上の2つよりもずっと古いメキシコでは最古の遺跡だ。

 

魅力的だったのは、①ホテルからバスで1時間半だったこと、②遺跡内の観光が徒歩ではなくタクシーと呼ばれる「自転車」であること(3歳児連れで歩くツアーはきつい)、③観光後のアクティビティがセノーテと呼ばれる地下の湖(海水ではなく真水。ベタベタしない!)とジップラインだったこと(生まれて初めて)!

 

コバ遺跡はまだ知名度が低いとはいえ、12月はカンクンのハイシーズンなので、それなりに混んでいた。ツアーも3歳児は無料だったがその分座席がなく、バスはぎゅうぎゅう。それでもスヤスヤお休みになる夫と息子、、、楽だからいいけど(でもガイドさん一生懸命説明してくれてるし完全無視はよくないような)。ついでに、となりの人に寄りかかるよりは私に寄りかかってくれる方がいいけど、重いし暑くるしい。

 

前評判どおり、タクシーと呼ばれる自転車でのコバ遺跡内の移動は最高に快適。子ども連れて歩いて回るのは大変だったろうから、ラッキー。

 

まるでジャングルの中を自らが風になって駆け抜けている気分。というか、そう感じるくらい自転車こぐの早すぎですごい。他のツアー客(普通のいわゆるbicycleに乗って移動している。なお、筋肉自慢の夫も含む。)が誰もついてこれていない。

 

コバでは「5」が神聖な数字とされ、①ゲームで使うゴムの木から作るボールは5kg(なお、コバではこのゲームに参加できるのは一生に一回で、その勝敗で階級が決められたという。チチェン・イッツァのように、観戦する性質のものではなかった)、②生後5日間でおでこが縦にながくなるように変形させる慣習、③太陽暦を発明し、1ヶ月20日×18ヶ月+5日しかない神聖な月(儀式などを行う)に分けていたこと(ちゃんと365日になるからすごい!)などに現れている。

 

ハイライトはピラミッドに登ることで(ガイドさん的にはチチェン・イッツァより高いことが自慢のよう)、こちらも噂どおり気持ちのいい眺めだった。2000年以上前に生きていた人たちも同じ景色を見ていたかと思うと感慨深い。が、汗はだらだら、息子が落ちないかヒヤヒヤ、翌日には筋肉痛でイタタタタ、、、と、なかなかな経験だった。

 

汗を流すべく、次はセノーテ(地下の湖)へ。案じていたとおり、ちょっと寒い。そして暗くて深いため息子ぎゃん泣き。が、連日のプール訓練により少し慣れたのか、途中でご機嫌を取り戻した。帰り道も、地上に出る階段を「うの、どす、とぅれす!」と元気に数えながら登っていると、他の観光客も一緒に連呼し始め、なんだかfestiveな雰囲気になった。

 

その後はジップラインだったが、時間がおしていたためカットされたことに気付き、ガイドさんと交渉。ついでに、だめそうだけど、それに危なそうだけど、3歳児でもできないか交渉。。。なんと交渉成立!

 

湖の上にかかったジップラインを、3歳の怪獣さんは、恐怖で言葉を失い、無表情のまま駆け抜けた。今回は記憶書き換え能力が発揮されず、さすがに「少し怖かった」と認めていた。ターザンの映画見て「あっあぁーやりたい!」って言ってたんだけど。

 

帰り道のバスでは、我が家の怪獣さんは意外にも寝ることはなく、息子と一緒によく遊んでくれたアルゼンチンから来たお兄さんとニヤニヤしながらアイコンタクトしたり、動物の鳴き声をオウム返しで発したりして遊んでいた。心配していたバスツアーだったが、道中も楽しく過ごせた(なお夫は帰りもおおとのごもった)。お兄さん、ありがとう。