アメリカ版ウィルス性胃腸炎
我が家の怪獣さんは、アメリカに来てから、多少の風邪にはかかったものの、毎日DA PUMPのUSAを聞きながら「くもーん!(C' mon)」と元気に飛び跳ねていたのだが、ついにウィルス性胃腸炎に襲われた。
まだ11月なのに普通にマイナス10度という寒さの中でも息子は元気だったのだが、寝かしつけのため一緒にベッドに入ると、うぇーーーと茶色のどろどろが、小さな口から出てくる出てくる。びっくりして息子をトイレの方に連れて行こうとしたら、道中でも、うぇーーーともう一発。さらにトイレについてから二発。
家中が、ハロウィンでたくさんもらってきたミルクチョコレートのような色(ただし匂いは別)につつまれた。息子は、吐いた後もまだお腹が痛いようで、のたうち回っていた。どうみても胃腸炎だったので、胃腸炎になる原因を頭の中でぐるぐる何度も検索かけながら、とりあえず息子のお腹をさする。本当にかわいそうで、どうしよう、どうしようと思うと手に力が入ってしまい、息子には「ママの手、痛い」と言われる。
そしてタイミングのいいことに、現在Thanksgiving絶賛上映中で、病院なんて開いてない。Harvardの24時間対応のクリニックに電話すると、どうずべきかコールバックするから待っていろという。
が、コールバックがなかなか来ない。その間にまた息子が吐く。お腹が痛くて眠れないと泣く。並行してgoogleで「ウィルス性胃腸炎 アメリカ 幼児」などと検索するも、有益な情報は得られず、病院に行きましょう、とだけ。そりゃそうだ、、、
どれくらいたっただろう、もう待ちきれないと思ったときにクリニックからコールバックがあった。指示の内容は以下の3つ。
・5分おきにスプーン1杯の水をあげること
・尿が出なくなると脱水なので注意すること
・明日Pedialyteという飲み物を薬局で買って飲ませること
なので、クリニックには来なくていいとのこと。極寒の中外出するのを覚悟してたので拍子抜けだったが、こんなもんかと思い、指示に従った。
Pedialyteというのは、幼児でも吸収しやすい水で脱水を防ぐ効果があり、味もイチゴやブドウなどがある。一応人口甘味料を使っていないと書いてある商品を買ったが、色が透明なのにイチゴ味がちゃんとついているので、なにがどうなっているのかは相当あやしい。一気に飲むのは胃が驚くためNGとのことだったので、息子にそう説明すると、我が家の怪獣さんは、strawberry water!(やたらRの発音がいいのはさすが将来の帰国子女)と言って、水をペロペロお行儀よく舐めていた。うん、味が子ども好みであることは間違いない。
本当に久しぶりの病気だったので、アメリカでは病院に行くことも許されないのかと(胃腸炎は特効薬がないので合理的ではある、、、が、超高い保険料払っているのため医者にみてもらえないのは腑に落ちない)、心配で朝も変な夢を見て起きてしまった(砂漠地帯で、命を狙われつつも子どものために必死に井戸で水汲みをするも、その水がウィルスだらけだったという夢)。
結局全然眠れず私も頭痛に悩まされ、「ユナイテッドする朝焼け」(from USA)を見た気がした。
(追記)そして当然、夫も私も翌日以降胃腸炎にかかり、ただただひたすらウィルスのリレーが終わるのを待つことになった。