ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

May I be happy

ハーバードではmeditation(瞑想)が流行っていて、職員や学生向けに無料でセッションを提供してくれている。メンタルヘルスケアの一環だと思うが、こうおおっぴらにやっているのがアメリカっぽい(本当にケアが必要な人が来やすいのかは謎)。

 

せっかくなので、私もちょっと参加してみた。薄暗い部屋にインストラクターがいて、みんなで円になって座る。軽く自己紹介した後、ひたすら"May I be happy"と頭の中で(声には出さずに)言い続ける。その後、みんなで感想を言い合う。

 

典型的な回答例(笑)は、自己肯定感。私は何だかこういうのにどっぷりはまれないのでよくわからなかったが、不思議だったのは、何度も繰り返しているうちに、最初は頭の中で日本語に自動的に翻訳していたのが、次第に英語のままになったことだ。もしかして、こうやって英語脳ができるのかも。

 

さらにhappinessをまわりに広げていく。"I wish he wants to be just like me"というフレーズを繰り返しながら思い浮かぶのはやはり息子。いや、more than me...などと思いながら、、、後の振り返りタイムで、はっ、夫を忘れていたと気づき、遅ればせながら念(?)を送った笑

 

meditationは子どももやっていて、息子の保育園でも取り入れられている。息子はpreschool(3-4才)なので、お昼寝の導入としてやっているようだ。お昼寝の前にヨガをした後、みんなで横になりながら、赤いものを思い浮かべましょう」などと瞑想するらしい。家でも夜なかなか寝ない時にやってみたら、目はガン開きでおしゃべりがとまらない。。。あえなく失敗。

 

ただ、ヨガの方は結構家でも効果があり、「candle breath! 」と言うと、息子は号令に従い両手を合わせて深呼吸をする。そしてちょっと落ち着く。ヨガすごい。

 

meditationでよく使われるのが、ベル。瞑想ていると別世界に行ってしまうので、ちゃんと最後に現実に戻ってくるために、ベルを鳴らす。何だか小説みたいだ。なお、子どもにはこのベルが大人気で、みんなやたら触りたがるので、meditationの前は隠しておくのがポイントらしい。

 

弁護士という仕事は、間接的にクライアントが体験したことを体験する側面があって、しかも普通は一生に一回しかないようなことを仕事として日常的に経験する。間接的な経験でもトラウマになったり、逆に何も感じなくなるとそれはそれで自分が人間的でないような気もして無理に感情移入したりすることもある。

 

もちろんクライアントのことを考えるのは大事だし基本中の基本だけれど、第三者として、また、専門家として客観的になることが本質で、そこに意味があると思うので、メンタルのコントロールは重要だ。meditationに限る必要はないけれど、日本のロースクールでももっとメンタルの側面に向き合ってもいいかもしれないと思った。