ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

Arts & Crafts

ハーバード大学全体の組織として、Spouse&Familyの会、というのがある。私はこの会のArts&Craftsというグループに、余裕が出てきた春学期から参加させていただいた。芸術的なものへの憧れがずっとあり、育休中はそれが転じてなぜか似顔絵師の資格(非公式)を取ったりしていた。笑

 

このグループはものすごくアットホームで、みんないい人で、本当にここに入って良かった。グループをリードしてくれるオーストラリア人は博識で、何を話しても独特の見解を披露してくれる。毎回いろんな人が出たり入ったりするが、旦那の話や子どもの話は世界共通で笑える。

 

お手本を逆さまに置いて模写したり(無意識のバランス感覚やバイアスをとるため)、左手でスケッチしたり(線が弱くふるえる)、一筆書きで顔を描いたり(紙から鉛筆離せないのは意外にきつい)、、、普段とは違う感覚を使って面白い。特に面白かったのは、モノの輪郭を描くのではなく、空間を区切ってモノを浮かび上がらせる、というスケッチ方法。何だか気分は美大生。

 

ボストンには有名なボストン美術館があり、毎回行く度に発見があるが(特にツアーに参加すると、ほっほーー!となる)、ハーバードにも立派な美術館がある。

 

先日息子と一緒に行き、「今日は動物の絵を見つけよう」と、動物の絵を見つけてはそこでスケッチすることにした。息子は獅子のお面を見て、怒ってるねーーといいながらぐちゃぐちゃ円を描き続けていた。こういうことができるのも、美術館で子どもが(多少)騒いでも全く怒られない雰囲気と(というか子どもウェルカムで、描きやすいハンディーなスケッチブックも無料でくれる)、あまり人がいなくて自由に好きな絵に近づける環境のおかげだ。

 

もう一つのお気に入りはハーバード自然史博物館にある、ガラスの植物標本。なんであえてガラスで標本を作ろうと思ったのか謎だが、とても精巧で、そして透き通って美しい。奥の方に日本語の解説もあり、いかにも翻訳的な日本語にちょっとほっこり。笑

 

先日は母の日がテーマで、フラワーアレンジメントをした。同じ花、同じ鉢を使っているのに、みんなの個性が出て面白かった。ユーカリの葉を使ったので、バラの香りとあわさってすごくいい気分になった。

 

毎回メンバーの誰かが先生役をしてくれる。今回教えてくれたのは韓国人で、フラワーアレンジメントのライセンスを持っているという。すごい。そういえば、中国の春節を祝う習字の回では、香港で何とかという偉い人間国宝の弟子が先生役だったし、その前のクラフトの回では、ボストンで個展ひらいていた人だった。すごいすごい!

 

毎週金曜日はこんな感じで、ほっと一息つきながらアートに浸れる、大好きな一日だ。