ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

ハーバードのジム

日本にいるときはホットヨガに毎週通っていたので(これ最高だった)、アメリカでも!ということでハーバードのジムに通っている。ロースクール生はロースクールのジムに通っている人が多いが、私は寮に近いカレッジ側のジムに通っている(それに汗かいて顔真っ赤になるには、知り合いが少ない方がいい)。

 

このジムは、基本的な水回りの綺麗さが日本とは比べものにならないほどショッキングなレベルであるだけでなく(トイレもシャワーもロッカールームも同じ部屋で同じ一つの床だから致し方なくはある。そもそもの設計の違いな気がする)、なんというか、すごくアメリカンなのだ。館内は土足でいいのかトレーニングシューズに履き替えるのか、その差は曖昧だし、誰も気にしていない。それに入口でハーバードの学生証をチェックするのだが、何ならスタッフはお喋りに夢中で、私が待っていても存在すら気付いてもらえない。

 

私は、Zumbaというダンスしながらエクササイズするクラスに参加しているのだが、これがまたアメリカンで、インストラクターがとにかく叫ぶ。日本だと、インストラクターがこちらを見て鏡のように反転しながら見本を見せてくれ、正しい呼吸法まで伝授してくれるのだが、ハーバードのジムは左右どちらが先かなんて気にしないし、呼吸なんてなくただノリで気の赴くまま叫んでるだけ。

 

ヨガのクラスですら、いわゆる「静かに自分の鼓動を聴く」みたいなことはなくむしろ80sのイケイケな感じで、日本のヨガクラスでよく言われていた「呼吸と動きを連動させて~ご自身と地球が一体になるのを感じて~」といったややこしい誘導はない。まぁ酸素と水分さえ補給できていればいいといった感じだ。

 

日本にいたときは、プラッシーボ効果なのか何なのか、インストラクターに言われると何だか地球と一体になっているような気がしていて、それはそれで神秘的な感じもしてヨガが好きだった。でもポップなアメリカのヨガでは再現不能なので、アプリを利用してうやうやしく家でやってみたら、cat & cowのポーズをしている私を電車と見立てた息子がよじ登り、” go to the next station!"とのたまわったため、即中止せざるを得なかった。

 

さてZumbaに戻ると、ステップは基本的にエクササイズというよりダンスなのだが、さすが本場、腰が入ってうまい人が多い。彼女たちだけを見れば、ここはジムじゃなくてクラブ。何なら彼女たちは、もはや振り付け無視で自由に曲にあわせて踊っている。さすが枠を軽く超えていくアメリカン。NBAの試合の合間でも、ダンスのうまい観客がよくスクリーンにうつっているが、まさにそんな感じだ。

 

そんな中、クリエイティブになれない私はただただ忠実に振り付けどおりに、反転したバージョンで踊ってくれないインストラクターに翻弄されながら、体を動かしている。そして私が一方的に共感しているのは、ちょっといけてない(?笑)男性陣。ひょろひょろしていて線が細く、ダンスもインストラクターを凝視しながらつっかえつっかえ踊っている。そうだよね、普通ムキムキマッチョはZumbaじゃなくて、下の階で筋トレしてるもんね。。。。とはいえ、彼らのすごいところは、インストラクターと一緒に叫びまくっていること。やはりアメリカン。

 

"one two three"というカウントのかわりに、"whooo!""oh yeahhh!" "come oooon!"と叫びまくり何もインストラクト(instruct)してくれないインストラクターと、やたら腰を激しく動かしセクシーポーズで自由に踊る女性陣、細くて運動音痴っぽいながらも声は太く雄叫びをあげる男性陣に囲まれ、ペットの小犬のように小さくくるくる踊る私でした。。。