ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

コロナウィルス~その2

コロナウィルス騒ぎで当初日本は危険とされていたが、あっという間にアメリカの方が危険になって、留学生の不安が「一度日本帰ったらアメリカに再入国できない」から「アメリカから日本に帰国できないんじゃないか」に変わった。コロナウィルスは全世界にとって初めてだしまだわからないことも多いものの、日本は自然災害が多くこういう緊急事態にも慣れているというか(アメリカは緊急事態に脆弱)、中央集権国家で国として管理しやすいのか(アメリカは連邦制で各州の権限が強い)、衛生観念も医療制度も発達しているからか(手洗いよりハンドジェル、うがいの習慣はない。医療制度は複雑で金持ちしか恩恵を受けられない)、職場でもyou guys are doing greatと褒められる。実際に日本にいたらもっと違う感想を持ったのだろうけど、アメリカにいると、日本にいた方が相対的には全然よかったのじゃないかと思ってしまう。

 

日本で色々と売り切れたのと同じように、アメリカでもトイレットペーパーやハンドジェル、殺菌シートが常に売り切れ。違いといえば、スーパーで真っ先に売り切れたのが米ではなくポテトチプスだったことくらいだろうか。我が家も食材がすっからかんになった棚の前であんぐりし、翌日は朝一で並んで生鮮食品を入手した。アジア系のスーパーは在庫豊富との噂どおり、米なども問題なく入手できたが、お気に入りのキムチはすっかり売り切れており、ちょっとがっかりだった(キムチは日持ちもするし大量買いにぴったりだったのにな)。なお、コストコはレジで1時間以上待たなければならないらしい。もはや椅子取りゲームみたいだ。たまたま出張帰りの友人は、トイレットペーパーがたまたま切れており、お店に行ったら在庫切れとのことで、「近くにお住まいの方、トイレットペーパーを1つ分けてください」と呼びかけていた(笑)。

 

シカゴは保育園や学校、博物館・美術館、レストラン・バーなどありとあらゆる施設が閉鎖、ついでに外は雪、息子と家にいても何もすることがない。ましてやリモートワークなどといって家で仕事するなんて無理。SkypeやZoomなどのシステムがよく使われているようだが、ほらね、時計マークが出たまま画面が切り替わらず、繋がらない。10分経過。そりゃアクセス集中するよね。

 

ハーバードは留学生も含めて学内の寮から強制退去を求めたらしい。授業がオンラインになるとのことで、確かに学校の寮にいなくてもいいけれど、アメリカ国内に帰る実家のない留学生に5日以内に他に住むところを探せというのは、酷すぎる。突然留学生活に終止符をうたれた学生を思うと、本当に可哀想だ。授業料の返還を求める署名運動もあるのも頷ける。学校側としては、オンライン授業でも「ソクラテスメソッド」を使った双方向の授業を提供するとのことだが、オンライン授業で教授に指名されて回答しなければならないなんて、私だったら逃げたくなる。。。が、そこはさすが皆さん慣れているらしく、いち早くオンライン授業に移行したスタンフォードでは、スキー場やはたまたビーチから授業に参加している強者ぞろいらしい。

 

ハーバードのような私立大学だけでなく、公立の小中高の授業もオンラインに切り替わりつつあるが、家にタブレットがある生徒とない生徒との間の貧富の格差が浮き彫りになる。特に緊急なのは、学校の給食でしかちゃんとしたご飯を食べられない子どもたち。家で虐待を受けている子どもたちにとっては逃げ場所がなくなり地獄だ。ニューヨークでは、このような事態をうけて公立校の休校を見送ったらしい。他方でサンフランシスコでは外出禁止令。外を一歩も歩くなと。

 

シカゴ川を大量のバスクリン(一応同じ成分らしい)をまいて蛍光緑に染める、シカゴ名物の聖パトリックデーのイベントも中止。息子が通っていたバスケクラブも中止。毎月楽しみにしていた美術館のFamily Dayも中止。どんどんウキウキすることが消え不安だけが膨らんでいく異常すぎるこの状況。早く早く収束してほしい。