ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

コーラが一番

アメリカでは子どもの肥満が問題になって久しく、子どもに野菜を食べてもらうために、わかりやすい「ポイント制」を導入している。「カボチャを食べたら2ポイント」というように、食材ごとにポイントが付与されており、年齢に応じて1回の食事で●ポイント以上の野菜を食べるように推奨されている。

 

これは精肉業界からの圧力もあり、「肉を減らして野菜を増やそう」ではなく、「(肉も)野菜も食べよう」という標語になったそうだ。

 

日本人の私からみると、単にマヨネーズ(卵と分類されている)をケチャップ(トマト(=野菜)と分類されている)に変えたところで、何も変わっていないし、全く解決になっていない。何せ、ピザはトマトソースを使っているということで、「野菜」に分類されているのだから。。。


学校の給食も然りで、民営化などのあおりでどんどんジャンクフード化した給食を改善しようという動きがある。が、なかなかうまくいかないようだ。甘い濃い味付けに慣れてしまった子どもたちは、薄味の健康的な食事をそう簡単には受け付けない。

 

そういえば息子の保育園選びの際も、給食付きの保育園の方が魅力的だったが、給食のメニューを見てすぐさま却下した。だって、ピザとかチーズマカロニとかばかり、、、日本の保育園の手作り給食はあたりまえのことではなかったんだと再確認しつつ、お弁当持参の保育園をあえて選ぶようにした。

 

ビジネススクールの授業でこの問題を取り上げた時に、「アメリカはそもそも全部サイズが大き過ぎるから、例えばコーラのMサイズをLサイズという表示で売ったら、全体的にカロリーが減るのでは」と提案した。人のマインドを変えるのは難しいので、ラベリングで認識を変えられないかと思ったのだが、No way!とあっさり否定され、「物足りなくってもう1つ買っちゃうわ」と言われた。確かにコーラ好き多いもんなぁ。。。彼らは健康よりコーラを選びつつ、健康を気にしてグルテンフリーの、しかし砂糖だらけの蛍光色のスナックを食べ続けるのだろう(なお、スタバのコーヒーとコーラを両方両手で抱えながら歩いている人もちらほら、、、味合うのだろうか)。

 

韓国人の友人が、先日アメリカで出産したのだが、韓国とアメリカの違いを聞くと、「出産直後、何か必要かと聞かれて何もないと言うと、コーラいる?と聞かれた」と言っていた。彼女が戸惑っていたら、「氷入れる?ない方がいい?」と聞かれたらしい。ビバ・コーラ。笑