ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

ブロードウェイ

アメリカならではで、さらに感動で心をふるわせてくれるのは、ブロードウェイミュージカルだ。日本にいたときは劇団四季も大好きだったし、たまに渋谷に行ってブロードウェイの東京公演を見たりしていたので、ブロードウェイは私の「アメリカでやらないと絶対後悔するから何が何でもやることリスト」の上位に入っていた(他はイエローストーン行くとかかな(笑))。

 

去年は学生であまりお金もなく、ボストンは常設会場がなくブロードウェイが来てもすぐ終わってしまうのと、年齢制限厳しくて息子を連れていけないことがあり、願いを叶えることができなかった。が、息子が4歳になり、そしてなぜか年齢制限がボストンよりゆるいロンドンのおかげで、Aladdinを見ることができた。

 

日本で劇団四季版のアラジンを家族で見に行ったときは、息子は2歳だった。最初は楽しんでいたものの会場の証明が暗くなるとくんくん言い出し、そんな大きな声で泣いていたわけではなかったが、子どもの声って小さくても目立つのか、あっという間にスタッフの方に外に誘導された。

 

誘導された先は子ども用観覧室というところで、ガラス張りの部屋からミュージカルを見ることができる。そこでなら、子どもが多少の音を立てていても、周りの方に迷惑をかけず見られるということになっている。舞台はよく見えるので、ほーーーこれはすごいな!と思ったが、ただ、その、やはり音が、、、あの生の歌声のどーーーーーんと迫ってくる感じがなくって、テレビを見てるような感じだったのが残念だった。

 

そこで、4歳に成長した息子とロンドンでリベンジ!!ロンドン在住の妹に色々と助けてもらって、素敵な会場で一つ願いを叶えることができた。

 

やっぱり生はすごい!!音って聞くだけじゃなくて、感じることもできるんだなぁ、と。

 

息子も、悪役ジャファーのところは怖がっていたけれど、ちょっとしたギャグとかオーバーリアクションな演技が出てくると普通に笑っていて、いや君この英語聞き取れたのすごいよ、ママは今どこがおもしろいのかわからなかったぞ、と思い感心していたら、息子の笑い声ももはや「ははは」ではなく「hahaha」に聞こえてきた(笑)。あと別に関係ないはずだけど、会場にはアラブ系の人が多くて、アラジンがまわりにいっぱいいる感じだった(ついでに妹の旦那さんも日本人だけどアラジンに似ている)。

 

そして次のチャンスは本場ニューヨーク。たまたまニューヨーク出張があり、意図的に1日休暇をとって(笑)、家族で週末からニューヨーク入りした。息子は相変わらず4歳で、見られる演目が限られていたので諦めていたところ、「Frozenなら、年齢制限ほとんど関係なく、特に昼の部はちびっこばっかりだよ!」という情報を入手し(なお8歳以上が望ましいとされている)、急遽お昼前にニューヨークに到着する飛行機にして、空港からアナ雪の舞台に直行することにした。

 

さすが最新で、プロジェクトマッピングを駆使した豪華な舞台。そして英語でも知っている曲だらけで理解できる嬉しさ(笑)。Let it goで前半の部が締めくくられるのだが、もう会場中の子どもたちが歌っていた。息子も、past in the pastのところで両手を広げながら熱唱。くんくん言っただけで劇団四季の子ども用観覧室に行ったのは何だったんだ(笑)。

 

会場を見回すとエルサだらけ(あまりアナは人気ないらしい)。そしてかわいいプリンセスたちに負けないくらい歌いあげる息子。実際の舞台に立っているエルサもアナも実はちょっとおばさんで、あとちょっとアメリカサイズ(笑)。なお、このミュージカルは映画よりも大人向けに(年齢設定もアラジンよりは高め)、ちょっとdarkerにしたということだったが、正直全くもって子ども向けだった(笑)。

 

そしてさらに、オフブロードウェイのSleep No Moreという体験型のパフォーマンスにも行った。こちらは子どもNGなので、友人を誘って参加。会場はホテルを改造した場所で、そのホテルも第二次世界大戦の影響で建設したものの開業できなかったといういわく付きのホテルなので、私は、お化け出るんじゃないかとびびっていた(実際会場はかなり暗くてホテルというよりお化け屋敷という方が近い)。

 

そして・・・よくわからなかった(笑)。事前の評判はすこぶるよかったのだが、私の教養のなさというか、シェークスピアなんてロミオとジュリエットしか知らぬ!という状況だったのでなにがなんだか・・・無声パフォーマンスなので言語の壁はなかったし、役者さんの息がかかるくらいの距離でパフォーマンスを見られたのはかなり迫力があったが、ストーリーがわからず「一体何を必死にやっているんだろう、、、」とちょっと傍観してしまった。

 

うーむと思い、あとでネタバレを読んでみたのだがそれでもわからず(笑)、とにかく「わからないけど何かすごかった」という経験だった。ネタバレ読まない方が楽しめる、と書いてあるブログが多かったけれど、ある程度知識あった方が楽しめるような。リベンジしたい。それにしても全然わからないのに、だからこそもう一回行きたいと思わせるパフォーマンスってすごい。

 

最後に、シカゴで見たHamilton。オバマ夫妻も大絶賛したというくらい、こちらも評判がすこぶる高かった。アメリカ建国の父として語られることの少なかったハミルトンを主人公としたミュージカルだ。そして今回はSleep No Moreの反省を生かし、事前に舞台の背景となるアメリカの歴史をwikiでざっと確認して、あと「英語が早くて聞き取れない」という噂だったので、歌詞も何となく耳に入れてから望んだ。

 

それにしても、白人の視点で描かれた白人の建国史を、移民や有色人種だけの役者で、黒人音楽で語るというのは、すごいことだ。特に国民の英雄ジョージワシントンを、黒人がラップを歌いながら演じるって、すごすぎる(見た目はアラジンのジニーみたいだったけど(笑))。

 

曲もすごくよくって、実は予習の段階で最後まで曲を聞き終わったとき、感動してしばらく何もできないくらいだった(通勤時に聞いていたので、つまり仕事が手をつかなかったということ(笑))。今でも家で料理しながら聞いているので、息子もI am not throwing away my shot!とラップ調で歌えるようになったくらいだ。ちなみに前評判どおり、英語は超ミラクルスーパー早く、最初はほとんど聞き取れなかったから、予習しておいて本当によかった。

 

なお、これもまた人気の「Chicago」という舞台は、シカゴでやっていない。実はボストンで、ハーバードの芸術学部?の人たちが公演しているのを見たのだが、20代前半とは思えないセクシーさでおばさんなわたしはびっくりしっぱなしだった(一緒に行った台湾人の子もtoo sexyと顔を赤らめていた(笑))。にしても、この演目を米倉涼子がやったのは本当にすごいな。

 

次は、「オペラ座の怪人」もシカゴ版は結構いいみたいなので行ってみたいな。