ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

スポーツ大国アメリカ

バスケットボール好きな夫には最高のアメリカ。今日も息子と2人でBoston Celticsの試合を見に行っている。

 

が、問題はチケット代。めちゃめちゃ高い!何でアメリカ人はあの値段をほいほい出せるのか不明。

 

我が家の家計的に3人全員で観戦に行くのはきついので、「テレビの方がよく見える」「試合より正直ハーフタイムの方が楽しみ」などとぶつぶつ言う私を置いて、夫は息子(かろうじてタダ)を連れて足繁く通っている。ただナイトゲームだと帰りが遅くなり、次の日息子は朝全く起きず、ようやく保育園に送り出したと思ったら保育園で普段はしないお昼寝をして疲れをとり、帰宅後は超元気いっぱいでなかなか寝付かず、完全に夜型になってしまうという副産物つきだ、、、、

 

今年はボストンの華の一年で、Red Sox(野球)もPatriot(アメフト)も優勝した(さてCelticsはどうかな、、、)。ボストンでは優勝パレードもあり、ファンでなくとも何だか浮き足立ってしまうような、お祭り気分が街中に行き渡っている。

 

Red Soxは、野球に特に詳しくない私も、観光を兼ねてFenwayに見に行った。その日のRed Soxの投手は髭を生やしており、チームカラーの赤い帽子を被った彼は正真正銘マリオだった。私と息子にとってのハイライトは、ホームランではなく、攻守交代でマリオが登場する瞬間で、息子と「マリオー!」と言いながら応援していた(本名は知らないが、マリオでないことは間違いないので、応援になっていなかったかも)。

 

アメフトの決勝戦、Super Bowlの日はホストファミリーの家に4家族が集まり、みんなでわいわい観戦した。男性陣が興奮して叫んでいる傍ら、女性陣はゲームを見てるような見てないような…なんだ、アメリカ人だからってみんなスポーツファンってわけじゃないのね(笑)。というか、アメフトのルール難しすぎて見ててもよくわからない、、、ってホストマザーに言ったら、「あら私もよ!」って(笑)。

 

が、ハーフタイムの時間になると女性陣も含めみんなテレビに集中する。そして始まる批判の嵐(笑)。ママたちはそれぞれ、「あそこで服脱ぐ必要ないわよね」「まぁあの人何歳のつもり?」「あーあ、ハーフタイムショーのレベルが毎年落ちてる」などとのたまわっている。。。さすがリベラルなボストニアン。笑

 

こんな国中を巻き込むスポーツ大国なアメリカだが、だからこそ、黒人や女性差別、格差問題といった社会問題も反映している。

 

例えば、メジャーリーグとマイナーリーグ、メンズリーグとウィメンズリーグの格差が激しい。一流選手(男性)は億単位で稼ぎ、華麗なる貴族とも言うべき選ばれし存在である一方、マイナーリーグや女性選手は給料も安く、副業で生活の糧を得ながら何とか暮らしている。しかし法的な保護としては、メジャーリーグの選手は労働組合を作り、使用者と強気な交渉をしている一方、マイナーリーグの選手には労働組合がない。女性選手は、男性選手よりも低いサラリーキャップに制約され、例えば女性のバスケットボール選手は、オフシーズンに制約のないロシアでプレイして副収入を得ている。

 

今学期、労働法のゼミを履修して初めて知ったスポーツの裏事情。それでも、オリンピックやワールドカップなど、国や人種を超えるスポーツの力はやっぱりすごいし、一場面一場面に勇気をもらえるのも嘘じゃない。チケット代を考えるとテレビでいいじゃんと言いたくなるが、子どもに夢を与えてくれる代金として上納しよう。。。。