ワーママのアメリカと日本の子育て

弁護士の子育てサバイバル日記

Thanksgiving

11月末の祝日、Thanksgiving holidays(感謝祭)。アメリカに移住したピルグリム・ファーザーズが、インディアンの協力のもと初めての収穫ができたことに感謝して行われた感謝祭が起源と言われているが、当時移民とインディアンは協力関係にはなかったなどと、色々と異論もあるようだ。ともあれ、今は宗教や人種を超えて、アメリカでは家族が集まって大量に買い物する日、というようなイメージだ。

 

食事は、ターキーにマッシュポテトというのが定番のようだ。去年は、お隣の学生寮を担当している教授主催でターキーカットを見せていただいたが、確かにこの大きさのターキーはとても一人じゃ食べきれないので、家族みんな集まって分けて食べるのにぴったりだ。私たちのような留学生は、アメリカ国内に帰るべき故郷もないので、こうやって教授が招待してくれるのは、身にしみて嬉しい。

 

教授の息子さんが持っているDisneyのCarsのおもちゃに一目惚れした我が息子は、これをきっかけにCarsの車を集めることになった。。。なお、ターキーのお味は、大きいからか何なのかかなりパサパサしているので、グレービーソースといわれる独特のソースが必須!夫は、ターキーより、豚のハム(日本のよりずっと大きくて分厚いハム)の方が気に入っていた。というか、おそらくハムをターキーと信じて食べていた笑。

 

さらに去年は、ホストファミリーにもご招待いただいて、伝統的なThanksgiving dinnerをご馳走になった。特にクランベリーのゼリーのようなものが、見た目は血みたいだったが(笑)、とてもおいしかった。グレービーソースは、各家庭でレシピが異なるそうで、ホストファーザーは相当気合いを入れており、ずっと味の調整をしていてくれていた。ホストマザーはベジタリアンなので、ターキーは召し上がらず、特製グレービーソースはマッシュポテトにかけていた。

 

家族ごとに伝統行事のようなものもあり、ホストファミリーの場合、感謝祭の祝日当日はご実家に帰って「ピザコンテスト」をやると言っていた。それぞれが自分のアイディアでピザを焼き、親戚の中で毎年一番を決めるそうだ。息子さんはマシュマロピザ、娘さんはフルーツピザ、お母さんはチーズケーキピザを作る予定だということだが、親戚20人がみんな甘い系のピザを持参するとしたら、試食するだけでも砂糖の過剰接種、、、(笑)あ、甘くなくてもとにかくお腹いっぱいで審査どころじゃなさそう。

 

暖炉のあたたかさ、天井のシャンデリア、ご馳走でいっぱいのテーブル。。。本当に贅沢な時間だった。ザ・アメリカ上流階級。

 

今年はシカゴ大学の留学生担当者の方のご自宅で、再びグレービーソースをかけたターキーをいただいた。感謝祭のシンボルはターキーじゃなくってワシ(Eagle)だったけど、ワシは国のシンボルになってしまったのでターキーに変わったとか、現在国民の休日としての感謝祭は第4木曜日なのだが、ビジネス界からの圧力で一時期感謝祭の時期が早まったこともあり、妥協の産物としてこの日程になったとか、色々お話をしてくださった。

 

我が息子はといえば、広いおうちに大興奮でずっと円を描きながら走っていた。チリ人のお子さんも同じくらいの年齢で、息子はその子よりも足が速いことを証明しようと、顔を真っ赤にして何周も何周も走っていた。夫も彼らを鬼として加わっていた。私はたまたな話しかけたイタリア人が、アメリカのコーヒーは水っぽすぎる、と話していたので、エスプレッソばかり飲んでいたら夜眠れなくならないか聞いたところ、彼女の弁護士としての初出勤日に、上司なり同僚なりがやたらコーヒー(イタリア人のコーヒーはエスプレッソ)に誘ってくるので、一日に9回飲んだら、さすがに夜興奮して眠れなかったと言っていた。なお、眠っちゃいけない時に飲むのは、コーヒーでもエスプレッソでも効かないので、レッドブルだそうだ(笑)

 

シカゴでは、感謝祭当日は朝8時からパレードが行われる。さすがに朝早すぎるので途中から見学したが、感謝祭というよりクリスマスパレードだった。何人もサンタさん登場。いろんな国のコミュニティーがパレードに参加していて(日本は見逃した)、ボストンより白人社会だなぁと感じていたシカゴだったが、diversityを感じた。中国は、地方ごとに違うグループになっていた。さすが中国は広い!息子は、リトアニアの人たちがバスケットボールをドリブルしながら行進しているのを見て、釘付けになっていた。

 

そしてブラックフライデー。クリスマスプレゼントを買うためという口実で、大規模なセールが行われる。イメージとしては、日本の初売りセールのよう。こんなに寒いシカゴでも、開店前からテントを張って並ぶというから、アメリカ人の情熱のかけ方は理解を超える。人混みで毎年死者も出るらしい。。。ということで、怖いもの見たさに、ターゲットというホームセンターのようなお店に、ピークは過ぎたと思われる時間帯に行ってみたところ、、、、想像していたより普通だった笑。

 

せっかくなので、25%引きになっていたボードゲームセットを購入。その中でも、息子はSnakes & laddersという、日本でいうところのすごろくで、ただただサイコロの目に依拠して思考力も勝負所も特に何もないゲームに夢中になり、休暇中は毎日、そして一日に何回もやることになった。チェスとかもセットに入っているので、他も試してみたい気持ちもあったが、まぁこれはこれでいいとして、レシートを見たら、25%引きになっていなかった。。。セルフレジでやったら、失敗したらしい。ブラックフライデーの意味なし。ま、こんなもんか。Happy Holidays!!